靖国神社

 先日日中首脳会談がチリのサンディアゴで開かれた。
内容はけしていいものではなかった。むしろお互いの印象を悪くしてしまったのではないか?
というのも、話がかみあってなかった。
 日本側のおもな主張は、原子力潜水艦領海侵犯と石油油田開発問題。これに対して中国国家主席胡錦涛は言明せず。
 そして中国側の主張は靖国神社参拝問題。ここには戦犯も眠ってるからという理由で、参拝に対して断固反対している。これに対して小泉首相は「永遠の非戦の誓い」と反論した。
 この問題は私の生きているうちには解決することは無いだろう。この問題は中国では本当に大きな問題となっている。私も中国にいてこのことに対しての意見を聞かれたことがあるがはぐらかしておいた。本当のことを言うと中国人の反発をかってしまうからだ。
私は個人的に靖国神社参拝には賛成だ。戦争で亡くなった人たちには安らかに眠って欲しい。そして二度と戦争を起こしてはいけない。これは小泉首相と同意見である。
 でもそれより問題なのは中国人のもっている反日感情は中国共産党が作り出したものであることを覚えていてほしい。昔は中国のほうが発展していたけど、日清戦争を契機に立場が逆転してしまった。第二次世界大戦で日本が負けて中国が再び日本の上に立ったが、戦後の日本の復興はめざましく気付いたら再び中国の上に立ってしまっていた。これはある種の「ねたみ」である。
戦争という言葉で批判はしてるが明らかに、日本に対してジェラシーを感じてると言わざるをえない。実際私の中国人の友達の中にもいるが、お金のことをよく聞いてくる。みんな日本の物価が高く、お金を持っていると思っているのだ。
 私の知り合いの日本人である日本語学校で副校長をしている人がいるのだが、彼は日本人に中国人の女を紹介して結婚させるという仕事もしている。彼からいろいろなはなしを聞くが、その中国人の女たちの頭の中にはお金しかない。
 私もバイト先で生徒に夢を聞いてみた。そのうちの三分の二はお金持ちになりたいとか玉の輿に乗りたいといっていた。私から言わせればこんなのは夢ではない。確かにお金は重要だが、お金で全部解決するとは思わない。中国では詐欺事件も相当多い。ここまでお金主義が浸透してしまったのは、中国政府の教育に他ならない。
 確かに現在中国は、経済成長がめざましいが、これはほんの一部にすぎない。この経済成長の恩恵を受けているのは、ほんの一握りの人にすぎない。
ここまであれこれ中国について批判してしまったが、私はけして中国が嫌いではない。よくなってほしいからここまで言ってしまうのだ。
 私には中国人の生徒、友達がいる。その人たちはみないい人だ。だから今後中国がよくなることを心の底から祈っている。


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